昔の記憶
僕の子どもの時の話をしよう
僕は田舎の中では都会のほうの街で生まれた
街はそれなりに栄えていたと思う
学校終わりよく公園の中を冒険しながら帰る、そんな子供だった
毎日、学校に行くのは憂鬱だった
学校が楽しくなかったわけではないけど
とにかく学校への行き帰りが面倒くさかった
毎日毎日、同じ道を通って同じ目的地に行くのが馬鹿馬鹿しいと感じていた
いっそ、学校に泊まれば、とも考えるほどだった
その中でも唯一の楽しみになっていたのは学校の帰り道、水と塩昆布をくれるおばちゃんに会うことだった
帰り道、長い道を変える中で疲れが溜まって倒れそうになっている時、ちょうどおばちゃん家に着く。
毎日寄るわけじゃないけど、たまに寄ると優しい笑顔で迎えてくれた
帰り道、塩昆布を舐めながら、家に帰るのが小さな幸せだった
ある日を境に、そんな日常も無くなってしまった・・・・
学校に通報が入ったらしい
おばちゃんに塩昆布をもらっていたのは、僕だけではなかったから、多数の生徒がおばちゃん家に会いに来ていた
そうゆう風景が異様に感じた、おばちゃんの近所の人が通報したらしいのだ
私は残念だった
それは塩昆布がもらえなくなったからではない
おばちゃんに会えなくなったことやいつも友達とおばちゃん家に集まって話したりすることがなくなってしまうからだ
このことが、当時の僕にはかなりの出来事で辛かったことを今でも覚えている
そんな事もあったけど、その後もおばちゃん家の前にいって友達と話していた
この事は今でも自分の大切な思い出です